04/24

中国 上海市場信用取引買い残高 32兆円へ

日本の10倍(1年で3倍増)

 中国の上海市場の急騰ぶりは驚かされます。景気が減速中なのに、株価は上がる一方、1年で倍以上に化けています。上海市場は基本的に外国人投資家に開放されていませんので、中国国内の個人投資家が主体の相場です。日本のように外国人投資家や年金基金が購入する構図とは全く違います。
 そのせいもあると思いますが、上海市場が大きく上昇する局面では信用取引の買い残高が大きく増加する傾向があります。この1年で増加は凄く何と日本円にすると32兆円を超えているのです。上海市場と東京市場では時価総額は変わりませんが、日本の信用取引買い残高は3兆円ですから上海市場は日本の11倍の信用買い残高があるわけです。私はこのような膨大な信用取引の買い残高をみたことはありません。バブル時の日本でも20兆円程度だったと記憶しています。
 また上海市場では信用取引も日本のような3倍まででなく、10倍取引させるところも多いようです。現在のように相場は堅調なうちはいいでしょうが、いったん反落し始めると相場はとんでもないことになります。今のところ中国では不動産バブルの崩壊懸念もあり、当局が株高を推し進めている模様です。
 しかしこれだけ大量の信用取引に支えられている相場は怖いとしか言いようがありません。
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