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対中投資 世界中で激減中

日本から43%減 米国から24%減(今年1月-10月)

 中国への投資が激減しています。人件費の上昇によって中国へ工場を作って投資するメリットが急速になくなってきています。今年1月から10月までの統計をみると驚かされます。
 日本からの投資は42.9%減、米国からの投資は23.8%減、欧州からの投資は16.2%減、ASEANからの投資は15.2%減という各地域から中国への投資が万遍なく激減しています。わずかに韓国からの投資が15%程度増えているだけです。
 日本からの投資の激減が特に目立ちますが、やはり尖閣や靖国問題を含めた日中間の関係悪化が一因とは思いますが、それだけでなく純粋に経済的な要因も大きいと思います。
 中国に卓越した技術があるというよりは、安くて豊富な人材が集められるのがメリットだったわけですが、これが人件費が高騰しては投資するメリットがありません。また一度日本から進出した企業が今度は簡単に撤退できないという深刻な問題が多発しています。
 このため多くの日本企業は今後、中国への投資に関してはかなり慎重になっていくと思われます。昨日レポートしたように不動産バブルの崩壊も時間の問題と思えますし、中国への投資は極力避けた方がいいと思われます。
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