05/20

国債の売り手は都市銀行

国債の売り止まらず

 異次元緩和が発表されてから国債の相場が乱高下していましたが、最大の売り手は都市銀行でした。5/20、日本証券業業界は4月の公社債の投資家別売買高を発表しました。それによると国債の最大の売り手は都市銀行で長期債を2兆7971億円売り越しました。農林系金融機関が7865億円の売り越し、一方の買い越しは地方銀行で1兆8852億円、年金資金と思われる信託銀行は1兆6261億円の買い越し、その他の金融機関が1兆4601億円の買い越しです。生損保は2431億円の買い越しです。こうしてみるといち早く国債の状況を危惧し始めたのは都市銀行のようです。一方で能天気で国債を買い続ける地方銀行ですが、いずれ真っ青になって投げることになるでしょう。日本では最も影響力のある都市銀行が国債の売りに回ってきたという事実は強烈で今後五月雨的に国債の売りムードが広がっていくことでしょう。
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