06/18

日独会談 <出口をどうするのか!>メルケル首相

G8 メルケル首相 異次元緩和の副作用懸念表明

 G8では異次元緩和をめぐり日独の首脳で激しい議論があった模様です。安倍総理はアベノミクス、いわゆる金融緩和、財政出動、成長戦略の3本の矢について各国首脳に説明し、大まかには理解をもたったということですが、この中でドイツのメルケル首相だけは異議を唱えたようです。<出口をどうするのか!>ということです。金融緩和でいくらでも国債を購入してその資金で何でも経済政策は行うことができるでしょう。しかしそれをやめるときはどうなるのか? 日銀が新規発行の国債の7割までも購入して、これをやめることになったらどうなるのか? 全く答えがありません。既に日銀は金利のコントロールする力を失っています。実際、金利が本格的に上昇してきて、日銀が政策転換を迫られ、国債を購入できなくなったときにいったい誰が日本の国債を購入するのか? 毎年40兆円以上も膨らむ国債の爆発的な量を誰が買い続けることができるのか? 行きは良い良いですが帰りは?? アベノミクスに出口などないのです。インフレが来た時に、日銀は何の力もなくなったことが明らかにされるでしょう。メルケルの指摘を甘くみてはならないのです。
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