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中国 理財商品デフォルト回避へ

元金だけを返還?

 懸念されていた中国の今月末の理財商品の満期ですが、一応償還の目途がたってきた模様です。これは3年前に中国の炭鉱運営会社の山西振富能源集団に開発費用として貸し付けた520億円の資金の償還に対してのトラブルでした。この炭鉱会社は実質倒産していますので、支払能力はありません。これに対して今回のスキームはこの償還金520億円を株式化することでこの株式に投資する投資家が現れたという話です。詳細は闇の中で発表されていません。これ以上の発表はありませんが、おそらく当局が混乱を回避するために、どこかに強制的に資金を出させ、とりあえずデフォルトを避けたものと思います。このケースでは明らかに倒産した会社の借金を肩代わりした形で、背景はどんな投資家か定かではありません。ただ今後、償還になる理財商品については今回の炭鉱会社のような実質倒産している会社の救済のケースが相次ぐと思われます。520億円をどこか救済したかわかりませんが、このようなことがいつまでも続けられるかわかりません。今回初めてのデフォルトを出した方が先行きを考えれば、正しい選択だったと思いますが、中国当局はシャドーバンクシステム全体にパニックが起こるのを懸念して、清算を決断できませんでした、このような出鱈目な政策を続けていれば、最終的な結末は取り返しのつかない酷いことになるでしょう。中国への投資、中国関連への投資は控えるべきと思います。

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